取得が容易でかつ稼ぎにつながる、「コスパがいい女性の資格」は何か──。お金と資格の専門家に取材し、「取得カンタン度」と「稼げる度」をもとにランキングを作成した。そこでトップ5に入った資格を紹介しよう。
【ランキングは、10人の「お金と資格の専門家」が「取得しやすい資格」「稼ぎやすい資格」を挙げ、それぞれ1位を5点、2位を4点、3位を3点、4位を2点、5位を1点として集計。
荻原博子さん(経済ジャーナリスト)、鈴木秀明さん(資格コンサルタント)、高村祐規子さん(女性専門のキャリア&マネーコンサルタント)、林雄次さん(資格ソムリエ)、風呂内亜矢さん(ファイナンシャルプランナー)、丸山晴美さん(節約アドバイザー・ファイナンシャルプランナー)、望月遼馬さん(『日本の資格・検定』編集部)、森本貴子さん(Gift Your Life株式会社東京中央支社長)、横川由理さん(FPエージェンシー ファイナンシャルプランナー)、formie 編集部】
お金を守る知識はどの業界でもどの人にとっても重要
数ある資格のなかで、総合1位に輝いたのは、税金・保険・年金など、さまざまなお金の相談に関する専門家「ファイナンシャルプランナー」だった。「取得カンタン度」でトップになり、「稼げる度」でも3位に食い込んだ。ファイナンシャルプランナー(FP)の森本貴子さんは自身の経験をこう語る。
「私は40才のときに、海外のカーレースマネジメントや役員秘書などを経てFPを取得しました。FPを選んだのは“この仕事は長くできるな”と思ったから。女性は長生きで、男性会社員とは違って“定年”という概念が薄いんです。将来も自分のペースで楽しくできる仕事をしたいと考えたときに、私の場合はFPでした」
FP技能士には3級、2級、1級があるが、1級を受験するには5年以上の実務経験などが必要。2級は3級に比べてより専門的な知識を必要とされるが、3級の資格がなくても受験することが可能だ。FPの風呂内亜矢さんは、こうアイバイスする。
「3級、2級は年に3回試験が行われるので受験しやすく、選択式の問題の割合が多いので、比較的取得しやすい資格。独学で受験することも可能です。2級以上なら金融機関などへの就職で有利になり、3級であってもオールマイティーに役立ちます。お金を守る知識はどの業界でも、どの人にとっても重要ですから」
森本さんはFPに加えて、相続診断士、終活診断士の資格も持っている。
「FPは年齢によって相談内容が違います。私の場合、高齢者からの老後資金の運用や相続、終活などに関する相談を受ける機会が多いことから、これらの資格も取得しました。同じFPのなかでも、専門性に特化した資格もあれば信用度が高くなります」