参考までに、私の作成しているものをよりシンプルにアレンジした一括表の記入見本を記載しました。趣旨をご理解いただき、自分なりにアレンジして、柔軟に記入項目を検討してみてください。ノートや手帳に自由に書けばいいと思います。
財産の管理においては、どのような方法であれ、とにかく継続して財産の変化を把握できることが肝心です。各項目の増減の変化を眺めるだけで、収入と支出のバランスが確認でき、老後にお金を支出することが怖くなくなります。それは、生きている間にお金を有効に使うことにもつながります。
【プロフィール】
楠木新(くすのき・あらた)/1954年神戸市生まれ。1979年京都大学法学部卒業後、生命保険会社に入社。人事・労務関係を中心に経営企画、支社長などを経験する。在職中から取材・執筆活動に取り組み、多数の著書を出版。2015年定年退職。2018年から4年間、神戸松蔭女子学院大学教授。現在は、新たな生き方や働き方の取材を続けながら、執筆や講演などに励む。著書に25万部超の『定年後』ほか多数。
※楠木新・著『75歳からの生き方ノート』(小学館)より抜粋して再構成