散らかり放題の汚部屋をテキパキと片づけ、そうかと思ったら、今度は残り物で料理を作り始める。そんなカレの姿を見た女性は「家事神」と称賛し──。ドラマ『わたしのお嫁くん』(フジテレビ系)で高杉真宙(26才)演じる山本知博が次々に披露する、家事スキルに「こんなパートナーだったらどれだけ楽か……」とため息をつく女性が続出している。
共働きだが、一切家事をしない5才年上の夫に頭を悩ませているのが都内在住のAさん(54才・仮名)だ。
「何度か“手伝って”と言ってみたのですが、言われたことをしぶしぶやるだけで何ひとつ自分ではできない。夫の方が仕事がハードなので家事は私が担ってきましたが、向こうが先に定年退職でリタイアします。夫は家にいるのに私は仕事に行って、さらにいままで通り料理や洗濯、掃除まで一通りしなきゃいけないという最悪のケースを想像するとゾッとします。夫が知博のような『家事ができる男』になってくれたらどんなにいいだろうと、夢のようなことばかり考えています」
とはいえ、これまでゴミひとつ捨てなかった家事力ゼロの夫にお願いするのはハードルが高い。しかし、お互い気持ちよく過ごすためにも諦めたくない。『なぜ妻は「手伝う」と怒るのか』の著者で、家事研究家の佐光紀子さんが言う。
「いきなり完璧にやってもらおうというのは難しい話です。しかし、家事ができる夫に育てることは何才からでも可能です」
外見は無理だけど、中身だけでも高杉真宙に──そんな願いは意外と簡単に(?)叶えられるのだ。
言葉や態度ひとつでモチベーションは変わる
「家事を教える前にまず、今後夫に降りかかるかもしれない現実を伝えましょう」
そうアドバイスするのは『家庭力アッププロジェクト(R)』を主宰する西崎彩智さんだ。
「夫婦はいつまでも一緒にいられるわけではありません。親の介護問題や子供の結婚・出産、そして自身が病気で入院する可能性など、妻が家を離れるタイミングはいろいろあります。“そういうときのことを考えて、自分のことをやれた方がいいと思うんだよね”と話し合ってみましょう」(西崎さん)