投資

為替相場に現れる“神の手”

 “神の手”は結構トレーダーの会話の中に出てくる言葉です。

 下げのトレンド相場の時は、神の手は下を向き、反発を抑え、上げのトレンド相場では神の手は上を向き、反落をとどめるものです。この神の手がどっちを向いているかを具体的に知るには、移動平均線の向いている方向を見ることです。

 移動平均線の角度が鋭角であればあるほど、神の手のトレンド方向への圧力は強いといえます。

 もちろん5分足とか1時間足といった短期のチャートからもわかりますが、トレンドの方向性をより大局的に知るには、日足、週足、あるいは月足を見ることが大事だと思います。

 たとえば神の手が下を向いていても、反発して上抜くこともあります。しかし神の手が下を向いている限りは、反発は一時的なものでその後反落して、もとのトレンド方向への動きを再開することが多いと言えます。

 移動平均線がフラット(横ばい)の時は、レンジ相場の場合が多く、この時は神の手の圧力は弱くなっています。

 このように移動平均線の角度が「鋭角」か「鈍角」か「フラット」かによって、神の手の圧力に違いがありますので、この点には注意が必要です。

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