消費者の利便性改善や人件費削減などを目的に、さまざまな場所で導入されているセルフレジ。すっかり慣れたという人もいれば、使ってみたけれど苦手意識が抜けず、結局有人レジを利用し続けている人もいる。スーパーでの買い物において、“できれば有人レジがいい”という人たちに、セルフレジが苦手な理由、有人レジのメリットなどについて話を聞いた。
有人レジの方が「得」では?
50代の主婦・Aさんは、有人レジが混雑しているときにセルフレジを何度か使ってみたものの、「より苦手意識が高まった」という。
「商品ごとにバーコードの位置が違うので、確認するのに時間がかかるし、バーコードスキャンも1点ずつ確実にこなす必要があり、有人レジに並んだほうが早く会計を終えられたなと思いました。さらに、焦ってうまくスキャンできなかったり、同じ商品を2度スキャンするミスをしたことも。結局、店員さんを呼ぶ羽目になって、後ろに並んでいる人に迷惑をかけたことがありました」
そうした苦い経験が続き、セルフレジから距離を置くようになったAさん。現在はセルフレジが空いていても、有人レジに並ぶことにしている。
「やっぱり、レジに慣れている人が商品をスキャンした方が絶対に効率的だし、早いと思う。もちろんセルフレジに慣れたら、そのほうが早いのかもしれませんが、私はまだまだ……。あと、かごにキレイに入れてくれるので、その後の袋詰めも楽ですしね。よくよく考えれば、セルフも有人もどちらも同じ価格なら、セルフレジで自分で作業するよりも、有人レジの方が得ではありませんか? レジ袋だけでなく、有人レジもお金がかかるとなったら、もう少しセルフに慣れる努力をするのかもしれませんが……」(Aさん)