配偶者以外に恋愛感情を持ち、恋人として交際する“第2のパートナー”、通称「セカンドパートナー」という言葉が、少しずつ浸透してきているという。セカンドパートナー探しに利用される既婚者専門のマッチングアプリも登場しており、そこでは「お互いに既婚者同士であり、家庭を第一に考え、肉体関係を持たないこと」などがルールとされている。
一般的に「不倫」とは配偶者以外と肉体関係を持つ行為であり、法律用語では「不貞行為」と表現される。セカンドパートナーは「肉体関係なし」のプラトニックな関係が前提とされているが、手を繋いだり、ハグをしたり、キスをすることを容認する配偶者専門アプリもある。実際にはセカンドパートナーとの肉体関係を許容している既婚者もいるようだ。
そもそも、配偶者以外と「心のつながり持つ」こと、さらにはその関係を配偶者に秘匿していることに嫌悪感を示す人もいるだろう。では、もし自分の親世代がそういう関係を持っていたら、どう思うだろうか。Z世代の若者たちに、セカンドパートナーについての意見を聞いた。
家族のためのお金が赤の他人に使われる
「正直、自分の親が隠れてセカンドパートナーと恋愛していたら嫌ですね。学生のなかでも、自分はマッチングアプリのようなものに懐疑的で、ネットを介して出会うことに違和感を覚えてしまいます。にもかかわらず、自分よりも30歳くらい年長者である親が、家庭があるにもかかわらず恋人探しのためにアプリを使っていたらと思うとゾッとします。
また、本来は私たち家族のために使えたはずのお金が、赤の他人に使われているというのも嫌ですね。私は奨学金で大学に通っているのですが、たとえばそういう子どもに負担を強いて、隠れて恋人に使っている親もいると考えると悲しくなります」(Aさん/21歳男性)