ケンタッキーフライドチキンは、エネルギーや物流などコスト高騰が長期化していることを受けて、10月25日に全国の店舗において価格改定を行った。「オリジナルチキン」「骨なしケンタッキー」はそれぞれ290円から20円値上げして310円となり、バーガー類は40~50円の値上げ、ドリンク類も各サイズ10円の値上げとなった。
ケンタッキーフライドチキンでは、今年3月にも値上げを実施。このとき「オリジナルチキン」は260円から290円に30円値上げしており、今回の値上げにより約半年で50円上がったことになる。
“ガチャ要素”が大きいケンタッキー
ケンタッキーのオリジナルチキンと言えばサイ(腰)、ウイング(手羽)、キール(胸)、リブ(あばら)、ドラム(脚)の5種類の部位がランダムで提供される。それぞれ大きさは異なるが、価格は同じだということで、SNSには
〈何より部位によって可食部重量がバラバラすぎる。以前は今に比べて安かったからドキドキハラハラ楽しめたが、310円のギャンブルはキツすぎ〉
〈美味しいけど結構ガチャ要素もある〉
と、まるで“1回310円のガチャ”のようであるとの意見もある。なかでも、もっとも小さいドラムについては、
〈ドラムに310円は高すぎるわ〉
〈オリジナルチキン310円にするならドラム(こん棒)を売るのやめませんか?〉
などと、特に割高に感じているというネットユーザーも少なくないようだ。外食チェーンに詳しいライターの小浦大生氏はこう話す。
「ケンタッキーのオリジナルチキンの部位の中で人気が高いのは、骨が少なくて食べやすいキールや、肉厚で脂が乗っているサイです。逆に人気がないのは、食べられる肉が少なめのドラムです。
ただ、ドラムは手で持って食べやすいということで、逆に『ドラムが良い』という人もそれなりにいます。私自身も実はドラムが好きなんですよね。とはいえ、やはり他の部位と比べて単純に小さいドラムが同じ310円というのは、割高に感じる人もいるのではないでしょうか」