プロの投資家も注目する金融情報サイト「闇株新聞」。2011年のオリンパスによる損失隠し問題をスッパ抜いて注目を集めたが、同サイトの取材から記事執筆までをたった1人で行なう主宰者のA氏は金融緩和と企業の過剰設備による金余りで2017年は株式市場にバブルが発生すると予言する。
こうした状況でバブル発生の「トリガー(引き金)」となったのが、昨年11月の米大統領選だった。A氏が指摘する。
「誰もがトランプ氏の勝利で株価が大暴落すると予想したが、実際には彼の自国の利益をひたすら優先する経済方針が評価され、株価は反転しました。トランプ氏の当選をきっかけに市場の雰囲気が一斉に変わり、『悪材料には鈍感、好材料は拡大解釈』というトレンドが生まれて、積み上がった余剰資金が一挙に株式市場に向かっています。
バブルは合理的に説明できるものではなく、企業や市場関係者の心理がどう変わるかが大事。それゆえ、潮目の変わった今年は『バブル元年』なのです」