日々の「節約」を考えることは家計を助けることに繋がるが、「他者から押し付けられたものに従わないと案外節約できますよ」と語るのは、『節約する人に貧しい人はいない』(幻冬舎)などの著書があるネットニュース編集者の中川淳一郎氏だ。同氏が「袋入りラーメン」「牛丼」「食べ放題」に関する節約術について解説する。
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普段スーパーやコンビニで何かを買うとき「〇人前」の表記を見ることは多いのではないでしょうか。「3人前」と明確に言い切るものもあれば、「4~5人前」と幅のある記述をすることもありますが、いずれも作り手の側が「これは〇人の方に最適な量ですよ」を提示しているわけです。
しかしながら私が言いたいのは、「この記述に素直に従うな」ということです。理由は、我々個々人の胃袋の大きさは異なるわけで、メーカーが言うところの「3人前」などはあくまでも目安でしかないから。それを頑なに信じてその商品を購入した場合、果たして最適な効用(支払った額に対するリターン)は得られるものでしょうか。
現在、私は2人で暮らしていますが、よく「3食入り」の中華麺を買います。「3食入り」というものはよくできたもので、3人家族であれば、問題なく使い切れるものの、2人家族や4人家族であれば、どうしても2袋買わざるを得ないものです。それはさておき、3食入り中華麺には醤油ラーメン、味噌ラーメン、塩ラーメン、チャンポン、焼きそばなどいろいろありますが、多くのラーメンは1人分が110gか120gです。チャンポンの場合は140gです。