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億り人の元消防士・かんちさんが「廃止」が相次ぐなか「まだ魅力的」と推す優待銘柄8選

かんちさんが「まだ魅力的」と推す優待銘柄とは(イメージ)

かんちさんが「まだ魅力的」と推す優待銘柄とは(イメージ)

 元消防士の経歴を持ち、株式投資で8億円超の資産を築いた“億り人”のかんちさんは、高配当株投資についての著書がベストセラーになっているが、「優待株」選びにも力を注いでいる。最新の注目銘柄を聞いた。

 近年、海外投資家にとって魅力がないなどの理由で、優待を廃止する企業も相次いでいる。この流れについて、かんちさんはこう言う。

「廃止する企業もありますが、逆に新設したり拡充する企業も多い印象です。優待株が全体で減っているという印象はあまりありませんね。株主優待は企業にとっても株価の維持や上昇のきっかけになるので、その効果を重視している企業も多いとみています。そうした企業は優待を廃止すると株価が下がってしまうので、今後も今くらいの水準が続くだろうと思います」

サイゼリアは優待廃止で「即売った」

 株主優待を廃止する企業の理屈としては、「大きなコストがかかるという問題があるのでしょう。モノを送るための輸送費も高くなっている」とかんちさんは続ける。

「私自身、保有していたサイゼリア(7581)の優待制度がなくなったことで、即売りました。サイゼリアが優待を廃止したのは、ちょっと意外でしたね。外食産業では優待の縮小はあっても、なくすところはあまりない。株価が高値で安定していて、優待をやめても問題がないと判断したんでしょうね。サイゼリアは“値上がりを期待する優待株”として購入しており、優待廃止のタイミングで期待した程度の値上がりになっていたのですぐに売りました。それで別の銘柄を買う入れ替えをしました」

 優待を廃止する企業も目立つなか、かんちさんがそれでも魅力的な優待銘柄として挙げたのは別表の通り。

億り人・かんちさんが注目!まだまだ充実の「優待銘柄8」

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「私が去年あたりから注目しているのは、株主優待制度が以前からあり、さらにそこから優待を拡充する企業ですね。優待をやめるどころか、むしろ充実させている企業の場合、優待を廃止するリスクは極端に少ないと思われます。傾向としては自社製品の優待の廃止はあまりない印象で、金券(クオカード、ギフトカード、図書カード)の優待廃止が多いように感じます」

 達人の判断基準から、学べることは多そうだ。

【プロフィール】
かんち/1961年、三重県生まれ。元消防士。専業投資家。現在の資産は8億円超で、年間配当金は2000万円超に達する。投資初心者でもわかりやすく、判断基準が明確で再現性の高い投資手法は、個人投資家の間で定評がある。5月に初の著書『ほったらかしで年間2000万円入ってくる 超★高配当株投資入門』(ダイヤモンド社刊)を上梓し、注目を集めている。

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