2024年からスタートした新NISAをきっかけに、投資初心者でも人気な「配当金狙い」の投資を始める人も少なくないだろう。そうした配当金狙いをメインとする「ぐうたら投資」で、億り人となったのがおけいどん(桶井 道)氏だ。「ぐうたら投資」は優良な高配当株・増配株を保有したあと、基本的には“ほったらかし”だが、いくつか注意していることもあるという。
新刊『おけいどん式「高配当株・増配株」ぐうたら投資大全』より、おけいどん氏が実践する銘柄保有後のメンテナンス方法を紹介する。
【メンテナンス1】決算確認
「ぐうたら投資」では、必ずしも、3ヶ月毎に四半期決算を見る必要はありません。
もちろん見るに越したことはないので、好きなら、楽しいなら見れば良いです。が、「ぐうたら投資」では、決算チェックは年に1度の期末決算のみ(もしくは苦にならないなら、せいぜい+1回)で良しとします。
売上高、営業利益、当期純利益、1株あたり利益(EPS)などについて、前年実績や期首で提示した今期目標との対比、中期経営計画との乖離を確認してください。 中期経営計画とずれが広がり続けると、成長懸念が生じて、株価が萎み、長期チャートのトレンドが変わる可能性があります。増配が止まったり、減配の恐れすらも出てきます。
その他、営業利益率、増収率、ROEなどの項目も、前年対比をするなど推移を確認しましょう。
繰り返しになりますが、年に1回程度の確認でOKです。……と言いながら、私はポートフォリオ上位銘柄のみしか確認しません。逆に、そこまでしたくないので、100銘柄にも分散しています。
これだけ分散すれば、個々の銘柄の決算が多少悪かろうと、全体へ及ぼす影響は軽微です。あまりに株価が下落するようなことがあっても、それから原因を分析しても遅くはありません。まさに「ぐうたら」しています。