私は、何事にも共通点が見出だせると考えます。例えば、経営者の方はよくイチロー選手の在り方や精神面に、自身の経営のやり方との共通点を見出すようです。
株やFXといった投資も、何か別の物にたとえられることがあります。そこで今回は唐突ですが、バレンタインが終わり、ホワイトデーが近づいてきたということもあり、恋愛とFXの勝ち方の共通点を考えてみたいと思います。
自分勝手にならない
ついつい物事を自分の思い通りに進めたくなることはありませんか? 実はそれがうまくいかない理由の一つです。恋愛でいうと、自分の話ばかりしてしまったり、予定も自分の都合に合わせてもらってばかりなど。
FXでも同じことが言えるでしょう。ついつい自分の「買い値」や「利益確定の金額」ばかりみていませんか? マーケットはあなたのポジションや利益を見ていません。つまり損失を抱えながら「買い値まで戻ってこないかな」と待っているあなたは相場が見えていない自分勝手な状態と言えます。
これは多くの個人投資家が悩む「損切り」をどこですればよいかという疑問にも繋がります。私はよく個人投資家の方から「損切りは20pipsくらいが適切でしょうか?」という質問を受けますが、その質問は恋愛でいうと「別れようと思うのですがどうしたらよいと思いますか?」と同じくらい曖昧な質問だと思います。
相手とあなたの状況もわからない以上、何年付き合っているのか? なぜ別れようと思ったのか? など色々確認しなければうかつにアドバイスできません。損切りの場合も、マーケットの状況、ポジションの状況、短期的か長期的なポジションなのかなど、投資家はそれぞれ違った状況の中で取引しているため、恋愛同様、十分な情報がなければ何もアドバイスできないのです。
勝つために何をするべきなのか?
恋愛においても、FXにおいても共通して言えることは「相手の気持ちを慮(おもんぱか)ること」です。つまり、わからなければ一生懸命聞くことが大切。恋愛は「聞く」だけで信頼感と情報の二つが得られます。うまい切り返しやアドバイスはいらないと思います。ただ真剣に聞くことが重要で、それで十分なのです。
しかしFXにおいて「聞く」というのは、マーケットの専門家の話を手当たり次第聞くことではありません。FXには相手(自分以外の投資家)の気持ちが見事に表現される素晴らしいツール、「チャート」があります。チャートほどストレートに「気持ち」が可視化されているツールはこの世にないと私は思います。
そんなチャートをしっかりと見て、チャートの声を聞くこと。これこそが自分の都合ばかりでなく、相手を慮ることです。チャートは相場には常に相手がいるということを気づかせてくれます。これにより冷静な投資判断ができるようになるはずです。
例えば、あなたがドル円を買いたい時、反対に売りたい人がいるから取引は成立するのです。その気持ちを理解することがFXで勝つための最初の一歩だと思います。そうすれば「適切な損切りのポイント」も見えてくるはずです。
恋愛もFXも、相手の気持ちを考え、確認しながら適切な距離(ポジション)をとっていきましょう!
ぜひ公式ブログ「為替王子川島寛貴のFXで副業から本業へ(~そして伝説へ~)」もご覧ください。
▽川島寛貴(かわしま・ひろたか)