*10:34JST 概況からBRICsを知ろう 上海総合指数は反落、利益確定の売りに押される流れ
【ブラジル】ボベスパ指数 127829.80 -1.43%
8日のブラジル株式市場は続落。主要株価指数のボベスパ指数は前日比1.43%(1851.91ポイント)安の127829.80で引けた。日中の取引レンジは126,972.83-129,647.44となった。
小幅安で寄り付いた後は下げ幅を拡大させ、引けまで狭いレンジでもみ合った。利上げの実施が引き続き嫌気され、売りは継続。また、インフレ率の加速や原油価格の下落なども指数の足かせとなった。ほかに、通貨レアル安の進行がブラジル株の売り圧力を強めた。一方、米利下げの決定などが引き続き指数をサポートした。
【ロシア】MOEX指数 2734.56 +1.63%
8日のロシア株式市場は続伸。主要株価指数のMOEXロシア指数は前日比1.63%(43.93ポイント)高の2734.56となった。日中の取引レンジは2,713.50-2,749.62となった。
終始プラス圏で推移し、終盤上げ幅をやや拡大させた。米大統領選挙でトランプ氏の勝利が確定されたことを受け、ウクライナ紛争の早期解決に対する期待から買いは継続。また、通貨ルーブル安の進行も輸出銘柄の物色手掛かりとなった。一方、原油価格の下落などが資源セクターの足かせとなった。
【インド】SENSEX指数 79486.32 -0.07%
8日のインドSENSEX指数は小幅続落。前日比55.47ポイント安(-0.07%)の79486.32、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同51.15ポイント安(-0.21%)の24148.20で取引を終えた。
朝方はプラス圏を回復する場面もあったが、その後は再び売りに押された。外国人投資家(FII)の売り継続が足かせ。FIIはこの日まで28日連続の売り越しとなった。また、通貨ルピー安の進行もインド株の圧迫材料。ルピーの対米ドルレートは前日7日、過去最安値を更新した。
【中国本土】上海総合指数 3452.30 -0.53%
8日の上海総合指数は、主要指標の上海総合指数が前日比18.36ポイント安(-0.53%)の3452.30ポイントと反落した。
利益確定の売りに押される流れ。心理的節目の3500ポイント付近でもみ合う展開だった。9日に10月のマネーサプライや物価統計が公表されることも気がかり材料となっている。ただ、下値は限定的。中国財政政策の期待感が続いている。4日に開幕した全国人民代表大会(全人代、国会に相当)常務委員会の第12回会議に関しては、最終日のきょう8日に国営メディアが詳細を報じる予定。6兆-10兆人民元規模の財政政策が打ち出されるとの見方だが、より規模の大きい財政出動が決まる可能性もある。また、米国の追加利下げや米長期金利の上昇一服なども支えとなった。
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