*07:35JST NYの視点:【今週の注目イベント】G20、APEC、日・英・加CPI、など
今週は日本と英国、カナダの物価統計に注目が集まる。各国中銀の金融政策の行方を左右する。いずれもインフレ率の上昇が見込まれている。英国中銀やカナダ中銀の利下げ軌道を妨げることになる。また、円安が進んでいることから、結果が日銀の12月の追加利上げ観測を強めるきっかけにもなり、円買い材料となる可能性がある。
日本の全国CPI統計では2%の物価安定目標がより確実なものになりつつあり、円安が物価目標のオーバーシュートのリスクを高めているとの日銀の見解に沿った内容になると見込まれている。想定通りとなると、日銀政策委員会内で、利上げの道筋を巡る議論が活発化する可能性が高いと見られている。
米国では引き続き12月連邦公開市場委員会(FOMC)での追加利下げの可能性を探る展開が続くと見る。会合までには新たな消費者物価指数(CPI)や生産者物価指数(PPI)、雇用統計などのデータが発表されるため結果が鍵を握る。
■今週の主な注目イベント
●米国
18日:対米証券投資、グールズビー米シカゴ連銀総裁が講演
19日:住宅着工件数
21日:先行指数、中古住宅販売、新規失業保険申請件数、ハマック米クリーブランド連銀総裁が講演
22日:ミシガン大消費者信頼感指数、製造業&サービスPMI
●カナダ
19日:CPI
●欧州
18日:EU外相会談、ECBチーフエコノミスト、レーン氏が講演
19日:ユーロ圏CPI
20日:ラガルドECB総裁やデキンドスECB副総裁が講演、ECBは金融安定報告を発表
21日:ユーロ圏消費者信頼感
22日:ユーロ圏製造業サービスPMI
●英国
20日:CPI、ラムスデン英中銀副総裁が講演
22日:小売、製造業&サービス業PMI
●日本
18日:機械受注
20日:貿易収支
22日:CPI
<CS>