*10:42JST 概況からBRICsを知ろう ブラジル株式市場は小反落、インフレ加速懸念が足かせ
【ブラジル】ボベスパ指数 127768.19 -0.02%
18日のブラジル株式市場は小反落。主要株価指数のボベスパ指数は前日比0.02%(23.41ポイント)安の127768.19で引けた。日中の取引レンジは127,226.37-128,277.27となった。
売りが先行した後は前日の終値近辺でもみ合った。インフレ率の加速懸念が指数の足かせに。2024年末時点のインフレ予想は前回調査の4.62%から4.64%に上方修正された。一方、指数の下値は限定的。通貨レアル高の進行がブラジル株の支援材料となった。また、原油価格の上昇も資源セクターの物色手掛かりとなった。
【ロシア】MOEX指数 2720.77 -0.67%
18日のロシア株式市場は小反落。主要株価指数のMOEXロシア指数は前日比0.67%(18.44ポイント)安の2720.77となった。日中の取引レンジは2,687.45-2,729.49となった。
終始マイナス圏で推移し、終盤下げ幅を縮小させた。最近の上昇で高値警戒感が強まり、利益確定売りが優勢となった。一方、原油価格の上昇が指数をサポート。また、中国当局が金融緩和を追加するとの期待も好感された。
【インド】SENSEX指数 77339.01 -0.31%
18日のインドSENSEX指数は弱含み。前日比241.30ポイント安(-0.31%)の77339.01、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同78.90ポイント安(-0.34%)の23453.80で取引を終えた。
中盤はプラス圏を回復する場面もあったが、その後は再び売りに押された。成長率の鈍化観測が圧迫材料。製造業の低迷を受け、7-9月期の国内総生産(GDP)成長率は6四半期ぶりの低水準まで落ち込むと予測されている。また、外国人投資家(FII)の売り継続も圧迫材料。FIIはこの日まで33日連続の売り越しとなった。外部環境では、米利下げペースの鈍化観測が嫌気された。
【中国本土】上海総合指数 3323.85 -0.21%
週明け18日の上海総合指数は、主要指標の上海総合指数が前営業日比6.88ポイント安(-0.21%)の3323.85ポイントと3日続落した。約2週ぶりの安値水準に低迷している。
投資家の慎重スタンスが継続する流れ。米中対立の激化懸念がくすぶっているほか、人民元安の進行も不安視された。中国人民銀行(中央銀行)の元副総裁、朱民氏は15日、トランプ次期米大統領が公約通り、中国からの全輸入品に60%の関税を課した場合、中国は相応の反撃に出るとの見方を示している。18日に外国為替市場では、対米ドルの人民元安が進み、再び今年8月上旬以来の元高水準で推移。中国からの資金流出も警戒された。
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