FOMCのような重要イベントの前や米雇用統計のような重要指標発表の前は、おおむね為替レートはニュートラル(中立的)なレート水準になると、経験的に感じています。
たぶん重要なイベントや指標を前に、売る方も買い方もイベントリスクを考えて、ポジションを減らそうとし、売り方は買戻し、買い方は売り戻す結果、均衡の取れた水準に落ち着くのだと、個人的には考えています。この均衡水準に収斂する動きを見るたびに、実に自然の摂理に適っていると感じずにはいられません。
そういう目で、イベント前や、指標発表前のレート水準を見てみると、ニュートラルらしきところに、レートが収斂していることお気づきになると思います。どう見ても売りなり買いなりのバイアスがかかった水準で、イベント・指標をむかえる時もないわけではありませんが、非常に稀だと言えます。
ところで「through the figure」というマーケット用語があります。もともとは、経済指標発表時間の前後を通して注文を出したままでいることですが、さらに、指標前後を通してポジションを持ったままのことも言います。
ポジションをthrough the figureで持つことは、自己責任である以上、良い悪いの問題ではありませんが、ただ、リスクが非常に高いことを十分に認識しておく必要があります。 個人的にはもちろんポジションをthrough the figureで持つことも、たまにはありますが、結果が出てからポジションを持っても遅くはないというのが、私の正直な気持ちです。
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