円安などを背景に、日本に押し寄せる外国人の勢いはとどまることを知らない。日本政府観光局(JNTO)によると、2024年11月の訪日外客数は318万7000人で前年同月比30.6%増加した。年間(2024年1月~11月)では累計3337万9900人となり、過去最多を更新した。
それだけインバウンド消費が期待される一方、各地で一部の外国人客のマナーが問題視されることも増えた。その現場の一つが「ホテルの朝食会場」だという。思わずギョッとする外国人のふるまいに遭遇した人たちに、話を聞いた。
スープもおたまで“味見”
「外国人観光客だらけで、まるで海外のホテルに泊まった気分。それはともかく、マナーがここまで酷いとは思っていませんでした」
そう明かすのは、最近京都のホテルに連泊した金融機関勤務の50代男性・Aさん。ビュッフェ形式の朝食会場で「目を疑う光景が広がっていた」という。
「アジア系の外国人が、朝食のビュッフェ台からトングではなく素手でパンを取ったことだけでも驚いたのに、それをまた戻したんです。スープもおたまで“味見”していて、さすがにホテルの従業員に報告しました。もしマナー違反の瞬間を見ておらず、そのまま食べていたらと思うと、ゾッとします」(Aさん)
自営業の30代男性・Bさんも、同様の光景を目撃している。「ビュッフェを持ち帰り自由だと勘違いしている外国人客がいる」と呆れる。
「ソーセージや卵焼きを紙ナプキンに包んだり、クロワッサンをポケットに入れたりする場面も見てしまいました。あまりにも堂々としているので、最初何をやっているのかわからなかったぐらいです」(Bさん)