*07:51JST 17日の米国市場ダイジェスト:NYダウは334ドル高、次期政権の政策に期待高まる
■NY株式:NYダウは334ドル高、次期政権の政策に期待高まる
米国株式市場は反発。ダウ平均は334.70ドル高の43,487.83ドル、ナスダックは291.91ポイント高の19,630.20で取引を終了した。
国際通貨基金(IMF)による2025年世界、国内経済成長見通し引き上げに加え、予想を上回った12月住宅着工件数や鉱工業生産を受け景気に楽観的な見方が広がり、寄り付き後、上昇。大統領就任式を来週に控え次期政権の規制緩和などビジネスや景気支援策を期待する買いが強まり相場をさらに押し上げた。長期金利の低下でハイテクも強く、相場は終日堅調に推移し、終了。セクター別では、自動車・自動車部品、半導体・同製造装置が上昇した一方で、医療品・バイオテクが下落した。
半導体のインテル(INTC)は買収の標的になる可能性が報じられ、期待感に上昇。クラウド型ソフトウエア会社のセールスフォース(CRM)はアナリストの投資判断引き上げで上昇。住宅建設会社のDRホートン(DHI)は予想を上回った12月住宅着工件数を受け売り上げ増期待に上昇。暗号資産取引プラットフォームを提供するロビンフッド(HOOD)やコインベース・グローバル(COIN)はトランプ次期大統領が暗号資産を国家優先事項とし大統領令を発令する計画との報道で、買われた。
半導体メーカーのコルボ(QRVO)は物言う投資家のスターウッド・バリューが同社株全体の7.7%を取得、改革を推進する計画が報じられ、上昇。物流サービス会社のJBハント・トランスポート・サービシズ(JBHT)は第4四半期決算で積み荷当たりの収入が落ち込み、減収が嫌気され、下落。
最高裁は中国発の動画共有アプリTIKTOKの米事業を事実上禁止する新法を支持する判断を下した。決定を受け、ソーシャルメディアのフェイスブック(FB)などを運営するメタ・プラットフォームズ(META)、同業のピンタリスト(PINS)などが買われた。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:予想を上回る米経済指標などを受けてドル反発
17日のニューヨーク外為市場でドル・円は155円55銭から156円37銭まで上昇し、156円30銭で引けた。米クリーブランド連銀のハマック総裁が「インフレの問題がまだある」と積極的な利下げに慎重な姿勢を見せたほか米12月住宅着工件数や12月鉱工業生産が予想を上回ったため長期金利が下げ止まりドルの買戻しが優勢となった。株高に連れリスク選好の円売りも強まった。
ユーロ・ドルは1.0265ドルまで下落後、1.0330ドルまで上昇し、1.0271ドルで引けた。ユーロ・円は159円95銭から161円01銭まで上昇。日欧金利差縮小観測を受けたユーロ売り、円買いが優勢となったのち、リスク選好の円売りが強まった。
ポンド・ドルは1.2161ドルまで下落後、1.2228ドルまで上昇した。ドル・スイスは0.9110フランまで下落後、0.9154フランまで上昇した。
■NY原油:弱含み、供給不足に対する過度な警戒感は低下
NYMEX原油3月限終値:77.39 ↓0.46
17日のNY原油先物3月限は弱含み。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物3月限は、前営業日比-0.46ドル(-0.59%)の77.39ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは77.14ドル-78.55ドル。ロシアのエネルギー輸出がある程度回復する可能性があるため、供給不足に対する過度な警戒感は低下し、上値は重くなった。通常取引終了後の時間外取引では主に77ドル台半ば近辺で推移。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 46.53ドル -0.11ドル(-0.23%)
モルガン・スタンレー(MS) 137.87ドル +2.06ドル(+1.51%)
ゴールドマン・サックス(GS)625.94ドル +12.95ドル(+2.11%)
インテル(INTC) 21.49ドル +1.82ドル(+9.25%)
アップル(AAPL) 229.98ドル +1.72ドル(+0.75%)
アルファベット(GOOG) 197.55ドル +3.14ドル(+1.61%)
メタ(META) 612.77ドル +1.47ドル(+0.24%)
キャタピラー(CAT) 386.02ドル +5.47ドル(+1.43%)
アルコア(AA) 39.53ドル +0.62ドル(+1.59%)
ウォルマート(WMT) 91.94ドル +0.64ドル(+0.70%)
<ST>