*06:49JST NY株式:NYダウは748ドル安、消費者関連指標弱く成長減速を警戒
米国株式市場は大幅続落。ダウ平均は748.63ドル安の43,428.02ドル、ナスダックは438.36ポイント安の19,524.01で取引を終了した。
医療保険会社のユナイテッドヘルス(UNH)の下落がダウの重しとなったが、ナスダックは上昇し、寄り付き、まちまち。その後、ミシガン大消費者信頼感指数やサービス業PMIが予想外に悪化したほか、中古住宅販売件数の予想以上の減少で成長減速懸念が強まりナスダックも下落に転じ、相場は一段安となった。終日軟調に推移し、オプションの満期日でテクニカルな売りも巻き込み終盤にかけ下げ幅を拡大し終了。セクター別では、食品・飲料・タバコ、家庭・パーソナル用品が上昇した一方で、自動車・自動車部品が下落した。
栄養飲料メーカーのセルシウス・ホールディングス(CELH)は第4四半期の決算の内容が予想を上回ったほか、競合のAlani Nuの買収を好感した買いが続き、続伸。バイオのモデルナ(MRNA)や製薬会社のファイザ―(PFE)は中国で新たにコロナウィルスが検出されたとの香港紙の調査結果報道を受け、ワクチン需要の増加の思惑にそれぞれ買われた。中国のオンライン小売、アリババ(BABA)はゲーム販売のゲームストップ(GME)の最高経営責任者(CEO)コーエン氏が同社株の保有をさらに増やしたことが関係者の話として明かになり上昇。
医療保険会社のユナイテッドヘルス・グループ(UNH)は同社のメディケア(高齢者・障害者向け医療保険制度)アドバンテージを巡る会員への請求慣行を巡る司法省(DOJ)の調査が報じられ、大幅安。サイバーセキュリティサービスを提供するクラウドストライク(CRWD)もカラソフト買収を巡り DOJによる調査が報じられ、下落した。検索グーグル運営のアルファベット(GOOG)は、欧州連合から競争法違反で罰金が科される見通しで下落。コンテンツ配信専門会社のアカマイ・テクノロジー(AKAM)は弱い見通しが嫌気され、下落。オンライン決済のブロック(XYZ)も第4四半期決算で収益が予想を下回ったほか、見通しも冴えず、大幅安となった。
投資家の恐怖心理を示すVIX指数は19.03まで上昇し、4日来の高水準となった。
(Horiko Capital Management LLC)
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