今週のドル円はどう動く?
投資情報会社・フィスコが3月10日~3月14日のドル円相場の見通しを解説する。
* * *
今週のドル円は弱含みか。今週発表の消費者物価指数(CPI)と生産者物価指数(PPI)でインフレ鈍化が示された場合、連邦準備制度理事会(FRB)の緩和的な金融政策の継続を見込んだ米ドル売り・円買いは継続する可能性がある。また、直近の米個人消費支出は市場予想を下回り、4月下旬に発表予定の今年1-3月期国内総生産(GDP)成長率はマイナスとの見方が浮上。足元の弱い経済指標から景気腰折れの見方が広がればドル売りにつながる展開となりそうだ。
日本の春闘大幅賃上げ要求を受け、日本銀行による追加利上げ時期は早まる可能性があることも円買い圧力を強める要因となりそうだ。米トランプ政権は関係国への関税引き上げの方針を伝えており、この動きは世界経済の不確実性を高めていることもドル売り要因になりやすい。
【米・2月CPI】(12日発表予定)
12日発表の米2月コアCPIは前年比+3.2%と鈍化が予想され、市場予想と一致、または下回った場合、ドル売り要因になりやすい。
【米・3月ミシガン大学消費者信頼感指数】(14日発表予定)
14日発表の米3月ミシガン大学消費者信頼感指数が市場予想を下回った場合、景気減速懸念が強まりドル売り要因に。また、株売り材料にもなり、リスク回避の円買いも出やすい。