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生前整理で最優先すべきは「モノの整理」 不要品は「2階」に集中する傾向、直近2年間使わなかったら処分候補に

必要・不必要なモノを効率良く仕分けたい(写真:イメージマート)

必要・不必要なモノを効率良く仕分けたい(写真:イメージマート)

 何から手をつけていいのかわからない──そんな理由で生前整理を避けていると、家族だけでなく、自分の老後も悲惨なことになりかねない。一方で、しっかりやろうとすると多大な手間がかかるのがやっかいなところ。重要なのは、「最低限やるべき要点」を押さえることだ。

 まずモノの整理だ。関西クリーンサービス代表で真言宗の僧侶でもある亀澤範行氏が語る。

「モノの整理は没後の遺族の面倒ごとを減らすだけでなく、現在のQOL(生活の質)にも直結する問題なので最優先で行ないます。

 歳を重ねるほど足腰が弱くなり生活スペースが手の届く範囲に狭まりやすくなる。狭い範囲で生活することでその周囲にモノが溢れ、行動しにくくなり余計に外出しなくなるなど悪循環に陥りやすい。そうなると転倒リスクが高まり、ゴミが溜まって不衛生になるなどQOLが低下しやすいのです」

 とはいえ、愛着のあるモノを処分することに抵抗がある人は多いだろう。そこでポイントとなるのが「“子供が捨てることに罪悪感を覚えるモノ”を優先的に処分すること」だとこれまで2200件以上の遺品整理を手がけてきた空き家対策パートナー代表の内藤久氏が言う。

「代表的なモノは親が身に着けていた衣類、写真、手製の制作物の3つです。これらは共通して捨てる時に心理的抵抗感が生じやすい。写真アルバムや父親のネクタイに背広、母の着物や衣類、手作りの手芸品などは親が生きているうちに率先して処分しておきたい」

 反対に子供が処分に躊躇しないのが、靴や布団、贈答品や生活関連の消耗品などだという。それらは残して死んでも遺族が処分できると考えてとりあえず手を付けないこともひとつだ。

 処分するモノを決めるうえで知っておきたいのは「持ち物のおよそ99%は今後使うことのないモノである」ことだと内藤氏が続ける。

「自宅にあるモノのなかで本当に残しておきたいモノは全体の1%程度しかないと言われます。例えば、写真のアルバムが100冊あるなら、その中から残したい1冊だけを選ぶという考え方もあります。自分で写真を選びきれなければ、第三者に選んでもうのも手です」

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