*11:07JST アルプス技研 Research Memo(7):好調な受注環境を背景に、2025年12月期も増収増益基調が継続する見通し
■アルプス技研<4641>の業績見通し
1. 2025年12月期の業績見通し
2025年12月期の業績については、売上高を前期比5.7%増の52,700百万円、営業利益を同4.7%増の5,400百万円、経常利益を同3.5%増の5,500百万円、親会社株主に帰属する当期純利益を同0.6%増の3,700百万円と、引き続き増収増益を見込んでいる。
旺盛な研究開発投資が続く自動車及び半導体関連のほか、需要が拡大している医療系や先端技術にかかわるソフト開発等の好調な顧客ニーズを取り込み、売上高、利益ともに拡大傾向が継続するとの見通しだ。
2. 弊社の見方
不安定な国際情勢や貿易摩擦の影響などには留意する必要があるものの、引き続き、1) 同社が対象とするR&D投資の領域は企業の将来的な競争力に直結する長期的な投資分野であり、今後も旺盛な需要が期待できること、2) 人材の採用及び教育など事業基盤の拡大を着実に図っていること、3) 成長分野へのシフトを進めながら稼働率は高水準を維持していること、4) グループ各社もそれぞれ堅調に推移していることから、同社の業績予想は十分に達成可能であると弊社では見ている。一方、新規事業(農業及び介護関連分野、シニア向け住宅の運営等)の本格的な収益化には一定の時間を要すると見ているが、どのようなペースで業績の伸びに寄与するのか、今後の伸びしろとして動向をフォローしたい。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)
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