*22:16JST 【市場反応】米3月PPIは予想外のマイナス、ドル続落
米国労働統計局が発表した3月生産者物価指数(PPI)は前月比-0.4%と、2月+0.1%から伸び加速予想に反し、23年10月来のマイナスとなった。前年比では+2.7%と、伸び加速予想に反し2月+3.2%から伸びが鈍化し昨年9月来で最低となった。燃料や食品価格の低下が指数を押し下げた。
変動の激しい燃料や食品を除いたコア指数も前月比-0.1%と、伸び加速予想に反し予想外に昨年7月来のマイナスとなった。ただ、2月分は+0.1%と、-0.1%から上方修正された。前年比では+3.3%と、伸び加速予想に反して2月+3.5%から鈍化し、昨年9月来で最低の伸びとなった。
インフレが鈍化している証拠となり、連邦準備制度理事会(FRB)の利下げを正当化する。ただ、当局者の関税がインフレを押し上げるとの懸念は存続。PPIの予想外の鈍化で、ドル売りが優勢となり、ドル・円は142円93銭から142円50銭まで下落。ユーロ・ドルは1.1324ドルから1.1400ドルまで上昇、ポンド・ドルは1.3082ドルから1.3131ドルまで上昇した。
【経済指標】
・米・3月生産者物価指数:前月比-0.4%(予想:+0.2%、2月:+0.1%←+0%)
・米・3月生産者物価コア指数:前月比-0.1%(予想:+0.3%、2月:+0.1%←-0.1%)
・米・3月生産者物価指数:前年比+2.7%(予想:+3.3%、2月:+3.2%)
・米・3月生産者物価コア指数:前年比+3.3%(予想:+3.6%、2月:+3.5%←+3.4%)
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