ドル/円は、2012年の2月以来、急騰を何度か繰り返しています(図1参照)。ドル高・円安自体は2011年に東日本大震災が起き、国内の原発がすべて停止したため、その代替エネルギーとして液化天然ガス(LNG)の大量輸入が必要となりました。その結果、日本の貿易収支が赤字に転落し、その後も赤字が増加していったことが、為替相場がドル高円安傾向になる主な原因となっています(図2参照)。
不可思議な動きをするドル/円
しかしドル高・円安の動きは決して一本調子ではなく、「急騰する時」と「調整に入る時」が交互に起きています(図3参照)。急騰ともなると、止めるものがないかのような上げ方で、特に2012年10月から翌2013年5月までの8か月間では、何と25円ものドル高円安となりました。
さて具体的になぜ急騰が起きるのか、そして急騰後のマーケットはどうなるのかについてお話したいと思います。