4月は日本人にとって、新入生、新入社員、新年度という新しい1年の始まりを告げ、気持ちも軽やかになる月です。しかし為替相場においては、浮かれ気味に取引してはいけない月です。
4~5月の例年の動きを振り返ると、下記のような動きとなることが多いです。
【4月初めから中旬】
相場のトレンドを作る機関投資家や企業は新年度の計画策定で動かず、マーケットは投機筋のみで、ふらついた動き。
【4月後半】
機関投資家や企業の計画が決まり、特に機関投資家が動き出す 。
【5月】
大型連休だが、最近は、それほど海外勢は仕掛けて来ない。
4月は日本の企業が新年度入りしてくるため、為替相場も活気づくか?と逸る気持ちを抑えられず、一方向に賭けるような取引をしてしまう人もいますが、たいてい失敗しているように思えます。
新年度になったからといって、トレンドを作る機関投資家などの取引方針がすぐ決まるわけではなく、市場に参加するのは予想よりも遅れがちです。そうなると新年度入りした直後の相場は、スぺキュレーター(投機筋)だけが取引しますので、なかなか一方向に流れが向かいません。
彼らは「売ったら(新規でポジションをもったら)、買わなければならない(必ず決済しなくてはいけない)」。逆に、「買ったら売らなければならないという」宿命があるからです。
機関投資家などは基本的にポジションを長く持つ傾向にあるため、一方向のフロー(資金の流れ)ができ、トレンドが形成されやすくなります。
このように“相場の四季”を知ることは、大変重要です。この時期、何があるかが、事前にわかっていれば、心の準備のみならず、実際に儲けにつなげていけるものと思われます。
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