「人生はチョコレートの箱のようなものだ。開けてみるまで中身はわからない」——これは、1994年公開の映画「フォレスト・ガンプ」に出てくる言葉です。自分の運命に迷う主人公に、死を間際にした母親が「自分の運命は自分で決めるのよ」と、この言葉を残します。
その後、主人公のフォレスト・ガンプは、元上司が彼のお金を「果物の会社」に投資してくれたことで、一生食べるお金に困ることはなくなります。そして、母の教えにしたがって生きる道を探し続けるのですが、この「果物の会社」こそ、いまや世界最大規模の時価総額を誇るアップル社です。
ウォーレン・バフィット、ピーター・リンチ、フィリップ・フィッシャーなど世界の名だたる投資家たちは、アップル株のような「成長株」への長期投資の成功により、その名声と財を築きました。いまこの瞬間も、世界中の投資家が「未来のアップル株」を探しています。成長株への投資は、とくに大口の投資家にとって、まさに「王道」の投資方法なのです。
成長株とは?
一般的に、その企業の成長テーマや経営戦略、同社が狙うマーケットの成長性などから判断して、今後も持続的に高成長することが期待される銘柄を「成長株(グロース株)」と言います。
成長株投資とは、企業の成長とともに株価が上昇することを期待する投資方法です。もっとも、どの銘柄が成長株であるのかを見分けるのは難しく、「割安株(バリュー株)投資」と比べて、銘柄を見極めるために多くの時間を要します。
企業の長期的な成長を前提としているため、検証にも時間がかかるということです。そのため、深く考えることなく成長株投資をしてしまうと、5年後・10年後に後悔することになります。それでは取り返しがつきません。そうならないために、成長株を見極める5つのポイントをお伝えします。