“家族の一員”であるペットが病やケガで伏せった時、最善の治療をしてあげたいと思うのは飼い主として当然だろう。だが、治療費は決して安くない。
そんな状況を迎えた飼い主にとって心強いのが「ペット保険」だが、その選び方は実に難しい。
「犬の治療費の場合、日常的な健康チェックや検査、歯石取りなどで年間約4万円はかかります。加えて狂犬病などの予防接種代が年間2万5000円ほど。15歳を寿命と考えれば、ずっと健康体でいても生涯で約100万円はかかり、さらに手術が必要な病気になれば一回あたり20万円ほど必要になってしまう」
そう指摘するのは、『こんな動物のお医者さんにかかりたい! 信頼できる動物病院の見つけ方 つきあい方』などの著書がある獣医師・似内惠子氏だ。
ペット治療はすべて自由診療であるため、「治療費は“獣医の言い値”で決まる」(都内動物病院の獣医)という現実がある。一般的な相場を鑑みても、飼い主は相応の治療費を覚悟しなければならない。