日々の暮らしの中から節約を駆使してお金を貯めるにはどうすればよいのか。経済アナリスト・森永卓郎氏が、家計の3分の2を占める変動費の中でも多くを占める、食費の節約術について解説する。
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変動費で圧倒的に大きい食費でいえば、食材が安く売られている時を狙ってまとめ買いし、自炊を徹底すれば、かなり絞ることができるはずです。例えば、閉店間際のスーパーに行くと、肉や野菜など生鮮食品が安売りされていて半額ぐらいで買えるのです。
私は「ライザップ」のCMに出演したこともあって、糖質を制限した食事改善を実践しています。ただ、糖質を制限し、肉などのタンパク質を多く摂る食事だと、どうしてもコストが高くなってしまいがちです。そこで、糖質制限をしながらも安くお腹を満たす方法として、私がやっているのが豆腐の活用です。
一口に豆腐といっても価格には物凄く差がありますが、私の事務所近くのスーパーでは、普通の豆腐の倍ぐらいある巨大な豆腐が1丁30円と滅茶苦茶安く買えるので、それが今の私の主食となっています。しかも、1食当たり半丁で十分なので、実質15円の豆腐と1袋20 円のもやしなども小分けで使いながら、いかにメニューのバリエーションを増やすかが、毎食の楽しみとなっています。
具体的には、冷奴、湯豆腐、豆腐サラダ、豆腐鍋、豆腐ステーキ、麻婆豆腐など。さらに、ごはん替わりに豆腐を使い、その上に、牛丼のタネなど100円程度で買えるレトルト食品をかける「豆腐丼」には無限のバリエーションがあるので、毎日安価でバラエティ豊かな食事を楽しんでいます。
※マネーポスト2017年夏号