今や生活に欠かせないツールとなったスマホだが、その費用に不満を持つ人は多い。最近は子どもに持たせる家庭も増えており、家族全員分となるとその負担は家計に重くのしかかる。
MMD研究所の調査によると、NTTドコモ・au(KDDI)・ソフトバンクの大手3社キャリアのスマホを利用する人の、平均月額料金は7876円。単純に4人家族が全員これを支払うと仮定すると、月額費用は3万円を超えてしまう。
そこで注目を集めているのが、「格安SIM」や「格安スマホ」だ。
格安SIMは大手キャリアと比べて安価で利用できるモバイル通信サービスのことだ。格安SIMの事業者(MVNO)は大手キャリアの通信網を借り受けており、自らインフラを維持管理する必要がないため安いコストでサービスを提供できる。
また、ショップなどの販売・サポート拠点がなかったり、あっても多くはない点も低価格実現に一役買っている。
その安さは圧倒的で、たとえばUQモバイルの場合、データ通信が2GBまでのプランで月額1980円(14か月目以降は1GB・2980円)。これは1回5分までかけ放題の無料通話が含まれる。NTTドコモで同様の2GBで1回5分の国内通話が無料のプランは5500円であることを考えると、この違いは大きい。
しかも、乗り換える場合はMNP(携帯電話番号ポータビリティ)が可能で、一定の条件はあるが端末も使い続けることができるので、電話番号も端末もそのままで料金だけを安くすることも可能なのだ。