2016年以降、フィンテック(FinTech)ベンチャーや証券会社からリリースが相次いだ「ロボアドバイザー」により、国際分散投資へのハードルが下がりつつある。
ロボアドバイザーは、投資家の資産やニーズに応じてポートフォリオを提案し、国内外のETF(上場投資信託)に投資する。購入するETFの中には、世界各国の株式市場へ投資するETF銘柄も含まれるため、○○ショックといった経済危機にも対応しながら、長期的な国際分散投資を目指せるようなサービスにしている会社も多い。
2017年に入ると、「少額・小口から積み立てる」サービスも登場した。
クレジットカードや電子マネーで買い物した金額の「おつりに相当する端数」を活用して、自動積立運用ができる「おつり投資」が今年の春以降に続々登場。ロボアドバイザーを提供するウェルスナビからは「マメタス」、投信投資顧問のTORANOTECからは「トラノコ」がリリースされた。投資先は同様に国内外のETF。
おつり投資は、例えば270円の買い物をする際、300円をクレジットカードで支払うと、端数(おつり)の30円を運用原資として貯める、という仕組み。貯める端数額は各社の設定欄から選べる。
それほど意識せず毎月数千円程度の積み立てが行われ、自動で投資まで行ってくれるとなれば、投資未経験者でも国際分散投資へのハードルを高く感じないだろう。