2014年に景気後退を脱したイタリアだが、同国の銀行は欧州全体の3分の1を占める3490億ユーロの不良債権を抱えている。モルガンスタンレーが「イタリアの銀行が抱える不良債権比率を欧州の平均水準まで抑えるには10年間必要」との見解を示すなど、イタリア経済の苦境は続いている。はたしてイタリアは今、どのような状態にあるのだろうか。FX(外国為替証拠金取引)のカリスマ主婦トレーダーとして知られる池辺雪子さんが、7月に現地を訪れた印象を伝える。
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FXトレードで勝つために必要なことは何かと聞かれたら、私は真っ先に「テクニカル分析を徹底して学ぶこと」を挙げます。「テクニカル分析さえ極めれば後は何も知らなくて良い」、と言っても過言ではないと私は考えています。
ただ、そうは言っても世界情勢、経済ニュースなどを全く知らないよりは知っていた方が有利であることは間違いないでしょう。また、ニュースを読み解くだけでなく、取引するその通貨が使われている国を実際に訪れてみることはとても大切だと考えています。
今はどこにいてもインターネットを通じて世界中のニュースが瞬時に入ってくる時代ですから、「わざわざ海外にまで足を運ばなくても良い」と考えられている方も多いかもしれませんが、やはりインターネットで得た情報と、現地を訪れて得た情報では全く異なります。現地に行ったからこそ感じられるその国の雰囲気、得られる情報があります。
ですから私自身も、これまで50回以上にわたって海外旅行をしてきました。様々な国を訪れ、その国の空気を感じたり、現地でしか得られない情報を手に入れ、それをトレードに活かすことが、億単位の利益につながったと確信しています。