8月24日から26日にかけて、ジャクソンホール会議が行われ、最終日の26日にはイエレンFRB(連邦準備制度理事会)議長による講演が行われる予定だ。FRBが今後どのタイミングでバランスシート縮小に着手するのか、そのタイミングを予測する上でも講演内容は非常に大きな意味を持つものになるだろう。では実際にFRBがバランスシート縮小に着手し始めた場合、世界の株式市場にどのような影響がもたらされるのだろうか。カリスマ主婦トレーダーとして知られる池辺雪子さんが解説する。
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私は基本的にファンダメンタルズ分析をさほど重要視していません。どれだけ熱心に経済ニュースを集めて分析したところで、相場の未来を読むことはできないと考えているからです。そしてファンダメンタルズ分析の代わりにテクニカル分析を駆使して相場動向を読み切り、利益を獲得しています。
ただし、そうは言っても経済イベントや、経済指標、要人発言などに関しては、最低限のことはおさえます。知らないより知っていた方が良いですからね。
私が直近で注目している経済イベントは、今月末に開催されるジャクソンホール会議です。特にそのイベント中に行われるイエレンFRB議長の講演で、バランスシート縮小に関してどのようなことが語られるのか、その内容に注目しています。9月あたりからバランスシート縮小が開始されるのか、それとも年末あたりから開始されるのか、そのヒントが講演内容から読み取れるのではないでしょうか。
もちろん、開始時期がいつであれ今後バランスシートが縮小されることは間違いないわけで、その際は少なからず相場に影響がもたらされると考えられます。では、その際、相場にどのような影響をもたらされるのでしょうか? 私の見解をお伝えします。