株式市場全体を牽引するような注目テーマが乏しく、日経平均株価もジリジリとした展開が続く。しかし、そうしたなかでも「目先の業績向上が見込めて夢と希望が持てる銘柄は存在する。それも時価総額が500億円以下など小さなものであれば株価へのインパクトも大きく、爆騰が期待できる」というのは、カブ知恵代表・藤井英敏氏だ。同氏がいま注目する爆騰期待銘柄とは何か――。
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「ローリスク・ハイリターン」という一見矛盾する要件を満たす期待が持てるのが、土木建設工事にかかわる試験総合サービス事業などを展開する土木管理総合試験所(東証1部・6171)だ。最大の注目ポイントは、老朽化が懸念されている道路や鉄道の路盤やトンネルといったインフラの調査・診断を行なう高速移動型3Dレーダ探査車両『ロードスキャンビークル』にある。
これは地中や構造物に向けてレーダ探査することで、対象物を掘ったり壊したりせずに内部診断ができ、しかも高速(最大時速約80km)で移動しながら行なうことが可能なため、高速道路上でも従来のような車線規制などの必要がない。また鉄道の軌道上でも列車の運行していない時間帯に短期間で効率的な探査が行なえるシステムも手がけており、今後のインフラ更新には欠かせない存在といえるだろう。
同社は長野に本社と中央試験センター、仙台に東日本試験センターを構えるほか、2016年4月には山口に西日本試験センターと3か所に専門施設を構え、同年6月には熊本での震災復旧・復興を目的とした九州支店を開設。西日本地区での営業力強化も図り、全国展開を果たしている。