香港上場のアップル関連銘柄の一部が急騰している。たとえば、カメラ・モジュールを供給する高偉電子(01415)の株価は9月4日、21.7%高の5.16香港ドルで引けており、8月28日から62.3%上昇している。
ウォール・ストリート・ジャーナルは8月28日、アップルが9月12日に新製品発表会を開くと報じている。その後、アップルも正式に同日、イベントを開催すると公表している。業界関係者の予想では、予約開始は15日、発売開始は22日とみられる。今回の新製品では、iPhone発売10周年を記念し大幅な機能変更が行われることから、関連銘柄への業績拡大期待が高まり、株価が上昇したとみられる。
今回の新製品は、新型の「iPhone X(仮称・以下同)」に加え、前モデルのiPhone7、iPhone7 Plusのマイナーチェンジモデル(iPhone8、iPhone8 Plus)の計3種類となりそうだ。
ディスプレイは、画質感、節電能力の高い有機ELを使う。表示面積を最大にするために、縁取り部分を従来よりも細くし、ホームボタンと共に下部の余白部分を無くす。更に上部の余白部分も無くし、前面カメラなどは筐体部分に配置される。スピーカー、センサーなどは上部に配置される。ホームボタンに関しては仮想化で対応し、指紋認証ではなく、3D顔認証を採用する。そのほか、別売の付属品を買うことでワイヤレス充電が可能となり、AR(拡張現実)メガネを買うことでAR映像を楽しむこともできる。