15年ぶりの高値水準で推移する日本株。ここから株価高騰が期待できる銘柄は何か。フィスコ・リサーチレポーターの三井智映子氏が「上がる株」として注目しているのは、いちごグループホールディングス(ジャスダック・2337)だという。三井氏が解説する。
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外国人投資家は、企業の収益性を示す指標の一つであるROE(株主資本利益率)の高い銘柄や「JPX日経インデックス400」組み入れ銘柄に注目しており、それに乗る手は有効だろう。
そうした中で、業績好調で政府の成長戦略にフィットし、高ROE銘柄でもあるいちごグループホールディングスは、東証1部鞍替え、「JPX日経インデックス400」組み入れなどへの期待も高まっている。同社は不動産再生およびJ-REIT(不動産投資信託)の運用などを手がける不動産流動化関連のパイオニア。太陽光発電などクリーンエネルギーも積極的に開発している。
2015年2月期連結決算は不動産再生事業が好調だったことに加え、クリーンエネルギー関連の大きな黒字転換が寄与し、売上高427億500万円(前期比21.7%増)、経常利益72億5500万円(同101.7%増)と大幅増益を達成。2016年2月期も大幅連続増益を見込んでいる。
東証が太陽光発電設備や空港などの社会基盤を投資対象とするインフラファンドの上場市場を4月末に開設したことも、太陽光発電施設に投資するファンド上場を表明している同社にとって大きなプラス材料だ。金融緩和関連としても押さえておきたい銘柄である。
※マネーポスト2015年夏号