糖尿病の患者が過去最高の推計1千万人に上ったことが9月21日、厚労省の調査でわかった。調査が始まった1997年以来、毎年増加の一途をたどっている。その原因といわれているのが、運動不足と生活習慣。そんな現状を打開するべく、国を挙げて健康維持を促す試みが広がっている。
なかでも近年増加しているのが、地方自治体による「健康マイレージ」だ。運動や健康診断の受診など健康維持の努力をした人が商品や金券といった“副産物”を得られるとあって、大きな反響を呼んでいる。
今年4月に始まった埼玉県の『コバトン健康マイレージ』。歩いた歩数に応じてポイントが貯まり、年に4回行われる抽選で、旬の野菜や果物といった地元農産物の詰め合わせやお米、フィットネスクラブで使える無料券などの商品が当たる。
埼玉県内の該当地域に住む18才以上であれば誰でも応募できて、負担するのは歩数計の送料494円のみ。その歩数計を身につけて、市役所や公民館などに設置されている専用サーバで歩数のデータを送信すれば、ポイントが貯まる。60代、70代の年配の参加者が多いが、小さな子供を持つ母親たちにも好評だ。