10月に入り、日経平均株価も2万円台、米ドル/円も110円を超えて推移している。今月は衆議院選挙という大きな政治イベントがあり、さらには北朝鮮問題という地政学的リスクも存在する。はたしてこれから相場はどのように動くのか。また、どういった点に気をつけてトレードすべきなのか。カリスマ主婦トレーダーとして知られる池辺雪子さんが解説する。
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衆議院選挙が10月10日公示、22日投票の日程で行われることになりました。今年の7月2日には、都議会議員選挙が行われましたが、そのような比較的小さい選挙の場合、相場に与える影響というのはそれほど大きくないケースが大半です。ただ、今回10月に行われるのは衆議院選挙ですから、相場に比較的大きな影響を与える可能性があると言えます。
では、今回の衆議院選挙によって相場は具体的にどのように動くことが想定されるでしょうか?
まずは過去に大きな選挙が行われた時の株式相場を振り返ってみましょう。選挙アノマリーとして、過去16回の衆議院選挙では、15回上昇、1回のみ小幅下落でしたが、「自民党が勝つと相場が上昇する」という傾向が見られます。相場が上がる理由としては、「自民党が勝つと今後打ち出される政策が読みやすくなる」ということが、挙げられます。