収穫の秋、果物の名産地をドライブしていると、「産地直売」という看板やのぼりを掲げた果樹園を見かけることがある。果樹園の片隅で売られている果物は、いかにも新鮮でオトクな印象を受けるが、必ずしもそうとは限らないようだ。中部地方の果物の名産地に住む男性が語る。
「『産地直売』というのぼりを掲げた農園が我が家の近くにもありますが、そこで売られている果物はお取り寄せ用の高級品です。地元の人間はあんな高いものは買いません。お店にはパンフレットがありますから、それをチェックすると分かりますが、要するにあれは、『お取り寄せ用の品を現地で買っているだけ』。浮くのは配送代だけでしょう」
買う方からすれば、配送代だけでも安くなるのなら、それでもいいかもしれないが、もっとお得で安いはず、と思っていた人にとっては、ガックリする話かもしれない。しかし中には、本当にボッタクリのような店もあるという。男性はこういう。