ふるさと納税の返礼品競争をめぐり、お得な商品を出す自治体に総務省が「待った」をかけてから半年が経った。総務省は4月1日、全国の自治体に対し、換金性が高い商品(金券、家電、家具、楽器、貴金属)を返礼品とすることを見直すよう通知し、また寄付額に対する返礼品の調達費用、つまり還元率を3割以下に抑えるよう要請したのだ。
それらを受けて、11月までに返礼品のリニューアルを予定している自治体は少なくない。つまり、今後、変更されたり、なくなってしまう可能性の高いお得な返礼品を狙うなら、ラストチャンスは今しかない、というわけだ。変更・廃止が決まっている返礼品の一例を以下に紹介しよう。
【山形県新庄市】
●山形牛各種(新庄市取扱の山形牛全種類)
寄付金額:1万円
還元率:約6割
時期:10月31日まで
変更内容:還元率3割に合わせて商品の減量or寄付額の増額
●新庄産米「はえぬき」(精米)20kg
寄付金額:1万円
還元率:約7割
時期:10月31日まで
変更内容:還元率3割に合わせて商品の減量or寄付額の増額
「主力のお米が全国的に人気です。納税サイト『ふるさとチョイス』でも2017年の上半期申込数全国1位となりました。規制によって、1次産業に与える影響が大きいことを危惧しています」(総合政策課)