2017年も残すところわずか。「年末に向けてさらに利益を伸ばした上で、気持ち良く2018年を迎えたい」と思っている個人トレーダーも少なくないだろう。年末に向けて米ドル円相場がどのように動く可能性があるのか、その見通しと注意点について、FX(外国為替証拠金取引)のカリスマ主婦トレーダーとして知られる池辺雪子さんが解説する。
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私は大前提として「相場はテクニカル分析の法則に沿って動いている」と考えており、実際にテクニカル分析通りにトレードをしてきたからこそ、億の利益を獲得することができたと思っています。
テクニカル分析を信じられない方もいらっしゃるかと思いますが、そのような方に向けて、本日はまず直近の米ドル円相場を用いて、テクニカル分析の有効性を示したいと思います。
10月16日、米ドル円相場は1ドル=111.64円まで下落した後、反転して10月24日時点では114円台まで上昇しましたが、私は「おおよそ111.64円という価格水準で反転する可能性がある」ということをフィボナッチ・リトレースメント(以下フィボナッチ)というテクニカルツールを使い、あらかじめ想定していました。
フィボナッチとは、上昇相場における押し目価格、もしくは下落相場における戻し目価格を導き出すテクニカルツールですが、具体的にどのような計算によって上記の押し目価格を導き出していたのか、ということをお伝えします。