好調な企業業績を背景に、株式市場は絶好調だ。10月の日経平均株価は戦後初となる16営業日連騰を達成し、月間で1655円(8.1%)も上昇。約21年3か月ぶりに2万2000円台を回復するなど、記録的な上昇相場となった。
株主優待を実施する「優待銘柄」は、優待を獲得できる権利日の2~3か月前から株価が徐々に上昇し始め、権利日の翌日に売られて大きく下落する「権利落ち」が見られることが多い。権利日に向けた上昇と権利落ちの下落は、お得な優待や人気のある銘柄ほど変動幅が大きい傾向がある。優待の権利を取ったのはいいものの、肝心の株価が下落して含み損を抱えてしまうという失敗も「優待投資あるある」のひとつだ。
権利落ちの程度は、相場環境にも大きく左右される。市場全体が上昇しているような力強い相場では権利落ち幅が小さく済む傾向があるうえ、いったん下落した株価も数日で回復してさらなる上昇に向かうこともある。
11月末の優待の権利を得るには、2017年の場合11月27日(月)までに株を購入しておく必要があり、権利落ち日は翌日の28日だ。今の強いマーケット環境が続くなら、直前の投資でも優待を取りやすい状況に恵まれそうだ。
11月の株主優待は数こそ少ないが、少ない投資金額で得られる優待や、年2回実施されるお得な内容も目立つ。以下、11月に権利獲得できる優待の中から、30万円程度の資金で投資が可能な注目銘柄のデータを紹介しよう。(株価や投資額はいずれも11月初旬時点)。