投資

ビットコインの「採掘」 2140年に発行上限に達する

ビットコインのマイニング(採掘)にはコストがかかる(写真:アフロ)

 仮想通貨・ビットコインについて説明する際、金と比較されることも多い。法定通貨の場合、その価値が国家や中央銀行によって管理されているのに対し、金やビットコインの価格は市場によって決定されているからだ。フィスコデジタルアセットグループ代表取締役でビットコインアナリストの田代昌之氏は、「ビットコインが金と似ているのはそれだけではない」と以下のように語る。

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 ビットコインの信頼性・安全性を担保している根幹技術「ブロックチェーン」は、約10分ごとに取引データをブロックにしてチェーン状につなげて行く仕組みだが、ブロック同士をつなげる作業をマイニング(採掘)という。具体的にはブロックをつなげるために必要な答えを高度な計算を行なって導き出す。この計算には高性能なコンピュータと膨大な電気代が必要だ。

 コストをかけてマイニングするのは、最初に答えを出すことに成功した人に報酬としてビットコインが支払われるからだ。金を採掘する時も高性能な重機に投資したり、人件費をかけたりするなどコストをかけている。金とビットコインの入手方法は異なるが、ビットコインを入手するマイニングと金の採掘は似たイメージなのである。

 金が採掘によってその量が増えてきたように、ビットコインもマイナー(マイニングする人)によって約10分ごとにマイニングされて少しずつ増えている。金はすでにたくさん掘り出されたため、昔より現在の方が採掘は難しくなってきている。同様に、今後はビットコインもマイニングが難しくなっていく。

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