ロンドン市場は時間帯的にはアジアや中東、欧州、アフリカ、北米、中南米をカバーしていますので、参加者も多く、世界一の取引高と世界一多種の通貨ペアが取引されている市場です。実需取引や投機的取引、M&Aに絡んだ取引、資本移動にともなう大口取引など、とにかく分厚いマーケットです。
またチャレンジャブルな一面もあり、大きなオーダーがあると、それを潰しに掛かろうとするところがしばしば見受けられます。
この市場は冬時間では日本時間の午後4時、夏時間で日本時間の午後3時にオープンしますが、オープン直後の小競り合いを経て、特に午後5時から午後7時までの動きで流れが決まるように感じます。この午後5時から午後7時という時間帯は不思議なことに、冬時間であろうと、夏時間であろうと変わらない気がします。
そして冬時間で午後10時(グリニッジ標準時で午後1時)、夏時間で午後9時にニューヨークが参戦してきますので、さらに激しい取引となります。
私がロンドンで新米ディーラーだった頃は、ロンドン時間の午後1時に、ニューヨークが参戦してくる直前は、いつも戦々恐々としていました。というのも、ニューヨークの参戦の仕方が、一撃必殺的なガツーンという入り方で、「アパッチの襲撃」と自分では呼んでいました。この先は次回ニューヨーク市場の項目でお話します。
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