忘年会シーズン真っ盛りだが、この時期は居酒屋も強気モードで「コース料理じゃないと予約できないんですよね~」「2時間制でお願いしています」となりがちだ。「それは仕方がない。忙しいだろうし、大人数をさばくには必要だろう」と考えるネットニュース編集者の中川淳一郎氏だが、本当は居酒屋のコース料理が大嫌いなのだという。いったいそれはなぜなのか?
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12月の大人数予約の時は仕方ないです。それは理解しています。しかし、そんなに混んでいるわけでもない時にコースにされると萎えるんですよね……。あと、若者が主催する飲み会でコース料理の方がお得だと幹事が考えた場合は構いません。それは懐具合を考えたら合理的な選択肢になるかもしれないからです。しかし、今回は同世代以上の人と飲む際、居酒屋でコース料理だった時の落胆とその弊害についてです。
なぜ私がコース料理が嫌いかといえば、いくつも理由は挙げられます。
【1】好きなものが食べられない。
【2】量が決まっている。オッサンだけの場合は大抵は多過ぎる。
【3】とにかく安っぽい。
【4】あくまでも店側のオペレーション上の都合に客が合されていると感じる。
【5】会の進行状況とは一切関係なく次々と料理が運ばれてきて「エサ」を与えられているような気持ちになる。
【6】遅刻する人がいると、いちいち残しておいたりするのが面倒くさい。
【7】事前に同じものを大量に作っているのがミエミエのため、上記「エサ」同様に「とにかくこいつら、さばいておけ」的な店の思いを感じる。
【8】炭水化物が多過ぎることが多い(ポテトフライ、ピザ、パスタの揃い踏み、なんてこともある)。
【9】飲み放題とセットになっていることが多く、2時間制の場合、ラストオーダーが1時間半経過の状況であることが多く「最後まで飲みたいのに……」と思ってしまう。
【10】ドタキャンする人が出た場合、その人の分も負担しなくてはならない。 ※「後日取ればいいだろ?」というツッコミは不要。後日回収するのも面倒なこと。