企業概要
10万円以下で買える好財務かつ好業績、さらに業績成長も期待できそうな優良銘柄です。
同社は1945年創業の電線ケーブルメーカーです。創業から40年は電線一筋の会社でしたが、この40年間で培った電線における技術やノウハウを活かした事業展開で、新分野に事業領域を拡大しながら成長を続けています。なかでも印刷できる導電性ペーストの開発は同社の事業構造を一変させた画期的技術で、現在同社の業績をけん引している電磁波シールドフィルムの開発へつながりました。ほかにも、銅を溶かす技術を使って開発した長持ちする電線は、市場成長著しい産業ロボットに使用されています。また光ファイバー技術を活用し、医療分野での事業展開も進めています。
注目ポイント
こうした分野は付加価値が高い好採算事業となりやすいことから、今後の利益成長も期待できるかと思います。
足元の業績は好調で、18/3期上半期には、新型iPhone向け需要の前倒し受注も効いて想定超えの大幅増益となりました。下期にはこの反動減も予想されますが、引き続き電子材料の高水準での需要が見込まれることを主要因として増収増益の見通しとなっています。
財務基盤も良好で、自己資本比率79%、実質無借金経営です。この堅固な財務基盤と良好な事業環境をベースに、成長分野への先行投資を積極的に行っている点も好印象です。
配当利回りは1.6%程度でPERにも割高感はありません。
【PROFILE】戸松信博(とまつ・のぶひろ)1973年生まれ。グローバルリンクアドバイザーズ代表。鋭い市場分析と自ら現地訪問を頻繁に繰り返す銘柄分析スタイルが口コミで広がり、メルマガ購読者数は3万人以上に達する。『日本人が知らなかった海外投資 米国株』他、著書多数。最新の注目銘柄、相場見通しはメルマガ「日本株通信」にて配信中。