高級ブランドのコスメやバッグがリーズナブルな価格で購入できるDUTY FREE(免税店)が、百貨店の中などに続々オープンしている。海外旅行者向け、と思いきや日本人も買い物が可能だ。空港の免税店とどう違うのか? 上手な利用法を紹介しよう。
海外に行く時、成田・羽田・関空などの国際空港で利用者が多いDUTY FREEショップだが、最近、空港以外でも店舗が増えているのをご存じだろうか?
「正式には、空港型市中免税店といい、日本人でも30日以内に海外に渡航予定のある人なら利用可能です。LCCなどの格安航空券利用者も購入できます」と、免税店サポートプラザ代表を務めた行政書士の森山敬さんは言う。
ちなみに免税には、消費税の他、酒税や関税などが免除される“DUTY FREE”と、消費税が免除される“TAX FREE”がある。国内のTAX FREEを日本人が利用する場合、1商品につき1万円以上の購入が必要となるほか、複雑な手続きを踏まねばならない。
一方、DUTY FREEは、パスポートと航空券などがあれば、難しい手続きは必要ない。しかも、空港内の免税店は渡航者のみが対象だが、街中にある免税店は海外に行かない人でも入店でき、何度でも利用できる。
例えば夫が出張で海外に行く場合、旅行に同行しない妻と一緒に訪れ、商品を選ぶことができる。そのため、「夫に頼んだら、違う商品を買ってきた」などの間違いを防げる。
「それに、日本円で支払えるのも安心です。空港ではレジがこみ合う場合も多いのですが、事前に買っておけば、焦らなくてすみますよ」(森山さん)
普通の買い物との違いは、購入した商品は、空港で出国手続き後に受け取るという点だ。