年末の大掃除の時期には、高性能な最新の掃除機を買って気合いを入れたという人も少なくないだろう。
掃除機には、「サイクロン式」「紙パック式」といった吸引方式の違いのほか、「コードレス式」や「自走式」など、様々なタイプが存在している。価格も1万円以下のものから10万円超えのものまで幅広い。家電に詳しいジャーナリストはこう話す。
「掃除機の性能はピンからキリまでありますが、共通しているのは“手入れが必要”だということです。たまったゴミを捨てたり、ホコリを取ったりしなくてはなりません。吸引力が持続することを売りにしている掃除機でも、手入れしないと吸引力が落ちてしまいます。場合によってはフィルターの水洗いなども必要で、これらの面倒くささが掃除機の厄介なところといえるでしょう」
手入れが必要な掃除機は使わず、“人力での掃除”こそ最強という説を唱える人も多いようだ。
「日頃、フローリングの部屋を掃除する時は『クイックルワイパー』などのドライシートを使い、絨毯や畳の部屋ではいわゆる“コロコロ”と呼ばれる粘着式のクリーナーを使っています。作業量的には掃除機をかけるのとほとんど変わらないですね」(30代の主婦Aさん)
ドライシートの大きなメリットは床や壁に優しいという点だ。掃除機はヘッドでモーターが回っているため、使い方を間違えば床を傷つけてしまう可能性がある。また、掃除機本体を激しく動かして壁に当たったり、本体のタイヤで床に傷をつけたりすることもあるだろう。その点、ドライシートではそういった心配がない。
「掃除機に比べれば、ドライシートは格段に軽いので作業自体は楽だと思います。細い隙間や部屋の隅などは掃除しにくいので、そういうところだけコードレスやハンディの掃除機を使っています」(Aさん)