指定したチャンネルで放送されているすべてのテレビ番組を自動で録画しておき、あとからチェックできる「全録レコーダー」。決して安くはないこのレコーダーを購入した人は、一体どれくらい活用しているのだろうか。
ひとことに「全録レコーダー」といっても、機能は様々で価格にも差がある。たとえば、Panasonicの「全自動ディーガ」シリーズであれば、7TBのHDD搭載し最大10チャンネルを28日間自動録画できる『DMR-UBX7030』が19万~23万円くらい。4TBのHDD搭載、最大6チャンネルを28日間録画できる『DMR-UBX4030』は13万~15万円くらい。2TBのHDD搭載、最大6チャンネルを16日間録画できる『DMR-BRX2030』は7万~8万円くらいとなっている。
そのなかでも20万円くらいの最上級モデルの全録レコーダーを使っているのが、40代の雑誌編集者Aさん。職業柄、いろいろなテレビ番組を見る必要があり、見逃しを防ぐために全録レコーダーを導入したという。
「仕事で見る必要があるのは、主に芸人さんが出ているバラエティー番組です。以前は、主要な番組7つくらいを毎週録画にしておいて、ハードディスクがいっぱいになりそうになったら、その都度削除していくという感じでした。この作業は結構面倒だったんですが、全録レコーダーを導入したことで、すべてが自動になって本当にラクです」
全録した番組はどれくらいチェックしているのだろうか。
「全録レコーダーを導入したことで、チェックする頻度や番組の数が増えたというわけではないですね。あとから見る番組は、通常のレコーダーを使っていたころとほとんど変わりなく、気になった番組を倍速で再生するということが多いです。ただ、ネットなんかで話題になった番組を後からチェックできるようになったのは助かります。特にワイドショーなどの帯番組は全録を導入してからチェックすることが増えました」(Aさん)
帯番組は毎日録画にしておくと、すぐにハードディスクがいっぱいになってしまうので録画しにくいが、全録であればたやすくチェックできるというわけだ。