「鍋の季節に痛すぎます。これじゃ具材がなんにも入れられません…」(45才主婦 和歌山県在住)、「もうこの冬は葉物を食べることを諦めました」(41才主婦 埼玉県在住)──全国の買い物客が途方にくれている。
昨年秋の台風による不作の影響で、野菜の高騰が止まらない。農水省の発表(1月24日)によれば、キャベツ、白菜、大根の1kg当たりの値段が軒並み例年の2倍以上を記録し、レタスも1.8倍と高値が続いている。
「葉物を中心に高騰は3月まで続く」と専門家は声を揃えており、このままでは食卓にも家計にも大打撃が避けられない。
“バカ高野菜”を前にして、消費者は一体どうすればいいのか──本誌は「高騰野菜をできる限り安く手に入れる方法」を徹底調査した。
コンビニに走れ!
救いは“身近な店”にあると言うのは、消費生活アドバイザーの丸山晴美さんだ。
「あまり知られていませんが、コンビニの野菜は通年同じ価格なんです。『定価販売』が基本で、値段を下げない代わりに、上げることもない。普段はスーパーに比べてやや割高で敬遠しがちですが、今回のような高騰時は値段変動のない点が強みになります。今ならスーパーより安く手に入る野菜もたくさんありますよ」
1月下旬の平日昼下がり、都心のあるスーパーで野菜の値段を確認したところ、キャベツが2分の1玉で208円。わずか30m先のコンビニに行くと、同じ分量が189円で売っていた。
他にも白菜、大根など高騰野菜をスーパーと比べると、いずれも10~20円安く販売されているケースが多かった。まさに灯台下暗しだ。