企業概要
国内最大のEMS事業者。電気、自動車などのメーカーを顧客とし、部材調達、物流から製造までワンストップのEMSを提供しています。元々1950年代にサカタインクスの海外事業部として設置され、電子部品・デバイス・機械などの輸出入を行っていたのですが、時代の移り変わりによってEMS事業を手がけることに。すでに1970年代には海外拠点を増やしグローバルなネットワーク作りを進めていたことからグローバルでの部品調達を強みに事業を拡大させていきました。コスト低減や業務効率化に繋がるEMS、為替の影響への配慮や地域性を取り入れた製品の開発を実現する現地生産化の流れが続くなか、同社は1992年の設立から右肩上がりで収益を伸ばしています。
足元では、電装化が加速する車載関連機器分野が牽引する形で業績が伸びているほか、産業機器分野においても取引先が増加しています。中国など新興国では人手不足が深刻化しており、産業ロボット需要はますます拡大していくでしょう。
17/12期は、過去最高益更新の見通し。配当は11期連続増配の見込みと、豪勢。
注目ポイント
エレクトロニクス業界は、あらゆるモノがインターネットでつながるIoTの進展を背景とした電子機器類や産業ロボットの進化、自動車の電装化の進展やEV・PHEV、ADASへの移行の動きなど、第4次産業革命の恩恵を享受していると言え、中期的な成長が期待できる分野です。同社では、ADAS関連分野の伸びや産業ロボット関連の伸びが収益を一層成長させるものと見られます。
それにしては株価は割安感が強く、株価の上振れが期待出来るかと思います。50日、200日移動平均線などまで調整したところでの購入が考えられます。
化学株は、原油・資源価格の上昇によるコスト上昇が嫌気され、株価が上がりにくくなっているかと思います。しかし! これを逆手に取ってください。
【PROFILE】戸松信博(とまつ・のぶひろ)1973年生まれ。グローバルリンクアドバイザーズ代表。鋭い市場分析と自ら現地訪問を頻繁に繰り返す銘柄分析スタイルが口コミで広がり、メルマガ購読者数は3万人以上に達する。『日本人が知らなかった海外投資 米国株』他、著書多数。最新の注目銘柄、相場見通しはメルマガ「日本株通信」にて配信中。